診療効率化のカギは、仕事の棚卸し

2020年04月27日 (月)

コラムテーマ:
業務効率化

皆様こんにちは。
船井総合研究所の長谷川です。
いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

今回は
「診療効率化のカギは、仕事の棚卸し」というテーマにてお伝えさせていただきます。

当ブログをご覧の皆様の多くが、
「医院の診療効率化を成し遂げて、ストレスのない、そして生産性の高い医院経営をしていきたい」
と思っていらっしゃるかと思います。

実際我々も院長先生方から上記のご相談をうけることも多く、昨今の医院経営テーマの一つともいえるでしょう。

この診療効率化を推し進める為に、様々なツールや、システムを導入される先生方もいらっしゃいます。
ただ、そういったものをトップダウンで導入するのでは、新しい仕組みにスタッフさんが対応しきれず、むしろ煩雑になってしまって診療効率化がかなわずじまいといった結果にもなりかねません。

では、そのような不幸な結果をうまない為にどうすればよいのか。

それは「仕事の棚卸し」を先に行うことです。

仕事の棚卸しを行うことで、現状の各仕事にどれだけの時間がかかっているのかが明らかになります。
明らかになれば、
・その各仕事は人がやらなければいけないことなのか
・ツール/システムで代替できないのか
・そもそもその仕事は必要なのか
といった議論が出来るようになります。

これは診療にも同じことが言えます。
どの処置にどれだけの時間をかけているかを明らかにできれば、
・所定の時間以上にかかっている処置は、研鑽を積んで早くできるようにする
・もの探しの時間が頻繁に発生しているため、処置セットをマニュアル化する
・片付けが滞ってしまう原因がドクターの○○という行為であるから、それは今後しないようにする
などといった議論が出来るようになります。

この仕事の棚卸しを経た上で導入を決定した取組みやツールやシステムは納得の上導入出来るわけなので、一例に挙げたような失敗は起きないのです。

仕事の棚卸しの順序を下記にまとめます。
①どの仕事に、どれだけの時間を、誰がかけているのかを一覧にする
②一番スピーディーに仕事を行えている人に、時間のかけ方と一工夫を挙げてもらう
③②の取組みを軸に、モデルケース(マニュアル)を作成する
④モデルケース(マニュアル)を徹底する

上記のような、仕事の棚卸しからの診療効率化でかなりの改善が見込めます。
しかも無料で。

この改善取り組みが定着した後に、システムやツールを導入していくのがスムーズに診療効率化を叶える流れとなります。

日々の診療の中でお忙しい中と存じますが、生産性の向上が叫ばれる中、診療効率化の第一歩として仕事の棚卸しを行う時間を設けていただくことをお勧めします。

最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
【執筆者:長谷川 光太郎】

◾️この記事を書いたコンサルタント

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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