コロナ後の歯科医院開業について

2020年06月04日 (木)

コラムテーマ:
院外マーケティング

船井総合研究所歯科コンサルティングチームの松谷です。
本日は今回の新型コロナウイルスが歯科医院開業にどのように影響を及ぼすのか、ということについて考えてみたいと思います。

こちらの内容は2020年6月初旬段階の情報を元にして執筆しております。
皆さまもご存知のように新型コロナウイルスは歯科医院の経営に大変大きな影響を及ぼしております。
私たちの会員様医院においても、4月、5月患者数の減少、減収となっている医院様もございます。
一方で5月の下旬ころから徐々に回復傾向も医院様によっては見られます。
特に新患の来院についてはほぼ平常通りの来院傾向に戻ってきていると考えられます。

今後、第2波と呼ばれる再度の感染者数の増加が見られれば、再び医院経営に影響を及ぼす可能性がありますが、感染者数が横ばい、減少傾向になれば、徐々に医院経営はしやすい状況になるのではないかと考えられます。

ここで歯科医院の開業について考えてみます。
上記のように改善傾向にあるものの依然不安定な環境であることは、歯科医院の開業に不安を感じる方も多いのではないかと思われます。
そのことを理由にもう少し状況を見て考えようと思われる方もいらっしゃるのではないかと思われます。
従って、今年の後半から来年にかけて歯科医院の開業は若干減少する可能性があるのではないかと考えます。

一方で、こういった環境は歯科医院の大型投資が減少するということでもあります。
購入者側から見れば通常時に開業よりもよりよい条件で機材の購入ができる可能性がありますし、サービスを受けやすくなる可能性があります。

次に、不動産やテナントに関しては、歯科医院のみならず、全業種的に苦しい経営環境にありますので、平常時では見つけられないようなよい立地の不動産やテナントを見つけられる可能性があります。

また、最も重要な人材採用においても、歯科衛生士、歯科助手、受付に関わらず、採用がしやすい環境になっていますので、より優れた人材を採用できる可能性が高いと言えます。

これらのことから、2020年下半期から2021年にかけての歯科医院開業が全く適切な時期ではないとは言い切れないのではないかと考えます。

近々に歯科医院開業をご検討の方は様々な側面から開業時期を検討いただけましたらと思います。

◾️この記事を書いたコンサルタント

松谷 直樹

プロフィール詳細

売上、利益の向上を大切にしながらも、「本当に患者さんに喜んでもらえる歯科医院作り」をコンサルティングの第一の目的に している。 「歯科医院は患者さんに喜んでもらえるためにある」「経営ノウハウは患者さんに喜ばれるような歯科医院作りのために活用するべきだ」という信念を元にコン サルティングを実施。 実現可能な提案と口頭だけでなく提案内容を実際に現場に落とし込み、実行するコンサルティングのスタイルを実行している。

◾️監修コンサルタント

歯科・治療院・エステ支援部
マネージングディレクター

松谷 直樹

2000年株式会社船井総合研究所入社。2004年より歯科コンサルティングに携わる。
開業クリニックから日本有数規模の医療法人グループまでコンサルティングを行っている。コンサルティングのモットーは患者様が「この医院を選んでよかった」と思っていただけるような歯科医院づくり。長期にわたるコンサルティング契約先が多く、15年以上契約している歯科医院もある。
歯科医師会、各種スタディグループ、各種歯科企業での講演実績多数。ビジネス雑誌プレジデント誌における歯科特集への寄稿、デンタルダイヤモンド誌での連載実績、クオキャリア、Ciメディカル、FEED等の各種歯科企業発行機関紙への寄稿実績あり。

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